【旭山動物園だより】3頭の赤ちゃんがすくすく成長中!「ライオン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.01.20

【旭山動物園だより】3頭の赤ちゃんがすくすく成長中!「ライオン」

目次 [非表示]

旭山動物園の獣医師・佐藤伸高さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。

今月は…『ライオン』

ネコ目/ネコ科
【生息地】サハラ砂漠以南のアフリカ大陸
旭山動物園では、オス1頭、メス4頭を飼育しています。

群れで過ごすライオン

ライオンは、ユキヒョウやアムールトラなどの他のネコの仲間とはちがうところがあります。ほとんどのネコの仲間は、オスもメスも1頭だけで暮らし、出産と仔育てはメスだけが行います。しかし、ライオンは「プライド」と呼ばれる群れを作ります。かりをするのはメスの役目で、オスは普段はゴロンとねていますが、他のオスが近づいて来ると群れを守るためにたたかいます。


初めての外の世界

3頭の赤ちゃん誕生!

旭山動物園では、2022年4月よりオスのオリト(5才)とメスのイオ(2才)の繁殖に取り組んでいます。初めはオリトが近づくと、イオはものすごくこわい顔でガオガオおこっていましたが、少しずつ受け入れ、5月に交尾を行いました。

ライオンの妊娠期間は約100日間で、1~4頭の赤ちゃんを出産します。8月中旬にはイオのお腹が大きくなり、妊娠している可能性が高まってきました。出産が近づいたため、イオの展示を中止し、カメラを設置した室内の産室で様子を見守っていると、9月12日(月)の朝にカメラにモゾモゾと動くものが見つかりました。3頭の赤ちゃんが生まれたのです。

3頭は順調に成長し、出産から40日後に初めて外の放飼場に出ました。3頭とも外の世界におどろきながらも元気いっぱい走り回っていました。その後、オリトと子どもたちをいっしょにしました。オリトは子どもたちに興味津々に近づきますが、イオがおこってオリトを遠ざけます。段々とオリトと子どもたちのコミュニケーションが増え、今では子どもたちがオリトの背中に乗ったり、しっぽを引っ張ったりしています。

オリトの尻尾で遊ぶ子ども

冬の間は短時間での展示になる予定ですが、旭山動物園のライオンの「プライド」をぜひご覧ください。

雪の中でも元気に走り回ります

あさひやまニュース

冬の開園

11月11日(金)から冬の開園が始まりました。旭山動物園には寒い地方にすんでいる動物が多いので、冬も元気に過ごしています。ペンギン散歩も行う予定です。生き生きとした動物たちを、ぜひ見に来てくださいね。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

大型の動物に対して、恐怖はないですか?

答え

恐怖はあります。恐怖があるからこそ、油断せずに動物と接することができると思います。 また、小さい動物だからといって油断はできません。見た目がかわいくても、動物たちはものすごい能力を持っています。

質問大募集!
「飼育員さんへの質問」を受付中!聞きたいことを送ってください!


協力・監修:旭川市 旭山動物園

旭川市 旭山動物園
旭川市東旭川町倉沼
TEL. 0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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