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今月のどうぶつ・・・ミドリシャミセンガイ
学名:Lingula reevii
舌殻目 シャミセンガイ科
生息地:太平洋の温帯から熱帯域
三味線に似た形からその名前が付けられたシャミセンガイ。どろの中に体をもぐらせて暮らしています。
貝ではないカイ
2枚の楕円形のからを持つシャミセンガイは、名前に「カイ」と付いていますが、アサリやホタテといった軟体動物の貝類ではなく、「腕足動物」に属します。腕足動物は今から5億年前に地球上に現われ多くの種類がいましたが、今ではほとんどいなくなってしまいました。
九州ではこのシャミセンガイを、おみそしるに入れたり煮付けにしたりして食べます。スーパーなどで「メカジャ」という名前で売られていて、味はエビやカニに少し似ています。しかし、近年では数が少なくなってしまい、食べる機会が減っています。
シャミセンガイのすんでいる干潟は、潮が引くと水が無くなります
どろの中でのびちぢみする体
シャミセンガイは、海の潮の満ち引きがあり、どろがある「干潟」と呼ばれる場所でどろにもぐって過ごしています。
2枚のからのようになっている体には、1本のひものようなえがあり、このえを下にしてどろの中にもぐっています。えの先を小石などかたい物にくっつけ、普段はどろの表面のすぐ下に体がありますが、潮が引いて水が無くなるとえがちぢんで短くなり、体が海水につかる所までどろの中にもぐります。
体の回りにある細かい毛で水の中の小さなえさをとります
アクアマリンニュース
「飼育員と学ぼう アクアマリン調査隊」
アクアマリンふくしまでは、自然への興味関心を高め、飼育員といろいろなことにチャレンジするプログラムを実施しています。第5弾となるテーマは「海獣たちに近づこう!」。みなさんのご参加お待ちしております。
(参加申しこみ:公式HPにて2月4日(土)から開始)
写真提供:アクアマリンふくしま
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