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アオリイカ
学名:Sepioyeuthis lessoniana
ツツイカ目 ヤリイカ科
生息地:北海道南部以南、西太平洋、インド洋
背面に白い横線があるのはオス(左)、 はん点を持つのはメス(右)
人気の大型イカ
イラストでよく見る、先端に三角のひれがあるヤリイカとちがって、アオリイカのひれは丸みがあって胴全体を囲む大きさです。そのひれの形と似たアオリという馬具が名前の由来だそうです。胴長が40㎝にもなるアオリイカは、日本周辺に生息するイカの中では大きい方で、食用やつりの対象として人気です。
通常は沖合にいるアオリイカですが、春から夏にかけて産卵のために沿岸に来ます。オスはメスに精子の入った精莢と呼ばれるカプセルのようなものをわたすことではんしょくします。海藻などに産み付けられる卵は、魚に食べられることはありません。
卵には、魚のいやがる物質がふくまれていることが原因だと考えられています。産卵から20日ほどで卵がふ化します。新潟県では秋に沖合へ移動する前の幼いイカをつるのが人気です。
はんしょくの様子
観察の見どころがいっぱい
マリンピア日本海で展示しているアオリイカは寺泊漁協の協力で採集されています。普段は白色のイカですが、イカやタコは皮ふの下にある「色素胞」と呼ばれる細胞の働きで、体色を変えることができます。
マリンピア日本海でもえさを食べているときなど、まれに全てのイカが茶色っぽくなることがあります。理由は不明ですが、何かコミュニケーションをとっているのでしょうか。
マリンピア日本海では、1日に2、3回えさをあたえます。失敗したり、取り合いしたりとさまざまな行動が見られます。今度、マリンピア日本海に来たらアオリイカの水槽の前で少し立ち止まってみませんか? 体色の変化、産卵、捕食などの貴重な場面を観察できるかもしれません。
体色を変えたアオリイカ
マリンピアニュース
育成室開放
マリンピア日本海では、アカテガニやミズクラゲなど、海や水辺の生き物のはんしょくに取り組んでおり、育成室で成長の過程を観察することができます。通常入ることのできない育成室を3月まで、毎月第3土曜日の12時から12時30分まで開放します。変化しながら育って行く生命の不思議を見に来ませんか?
写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海
新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
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