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コロダイ
学名:Diagramma picta(Thunberg, 1792)
スズキ目 イサキ科
生息地:南日本、西太平洋・インド洋の亜熱帯、熱帯域
動物の中には、例えばペンギンやイノシシなど、子どものときと大人のときで、ずいぶんちがう模様になるものがいます。その理由は、まだ大人の羽になっていないからだったり、保護色になっていて目立たないようにしているからだったり、動物によってさまざまです。実は、魚でも幼魚と成魚で模様が変わる種がたくさんいます。今回は、そんな魚たちの中から、コロダイを紹介します。
幼魚のときは、毒針を持つ魚の真似をします
黄色と黒のしま模様をしているコロダイの幼魚。これは、背びれと胸びれに毒針を持つ、ゴンズイに擬態していると考えられています。ゴンズイの毒はとても強く、人間もさされると、とても痛みます。
コロダイの幼魚には、毒針はありませんが、ゴンズイを真似ることで、敵におそわれにくくなるのでしょう。さらに、泳ぎ方も真似をしているようです。体を左右に大きくふるゴンズイに似せて、コロダイの幼魚も尾びれを左右に大きくふって、ひらひらと泳ぎます。
コロダイの幼魚は、海水浴場やタイドプールなどでも、見かけることがあります。ゴンズイといっしょに泳いでいることもあるので、見分けがつかない場合はさわらないようにしましょう。
上:コロダイ幼魚、下:毒針を持つゴンズイ
大人になると灰色に黄色の斑点模様
コロダイが成魚になると、やや赤っぽい灰色の地に、黄色の斑点模様に変化します。一瞬で模様が変わるわけではなく、変化する途中は、その中間のような模様になります。
だいたい30㎝くらいの大きさになるまでには、成魚の模様に変わります。また、成魚になると、幼魚のときのような体を左右に大きくふる動きは見られなくなり、一般的な魚の動きと同じようになります。
幼魚と成魚の中間模様のコロダイ若魚
京都大学白浜水族館ニュース
岩と見分けられるか挑戦!
白浜水族館では、近くで行われているイセエビ漁のあみにかかった生き物を採集しています。その中で今回注目したのは、オオモンカエルアンコウ。個体によって、体の色がオレンジや黄色などさまざまですが、展示中の多くはほぼ真っ黒というシックな色合い。岩そっくりに化けているので、ぜひ水槽内を探してみてください。
写真提供:京都大学白浜水族館
京都大学白浜水族館
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TEL 0739-42-3515
http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/index.html
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