【竹島水族館だより】あまり見かけない珍しいエビ「ミカワエビ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
愛知
動物園だより
2023.01.20

【竹島水族館だより】あまり見かけない珍しいエビ「ミカワエビ」

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ミカワエビ

学名:Eugonatonotus crassus
ミカワエビ科 ミカワエビ属
生息地:遠州灘~豊後水道、フィリピン水深200ⅿ~300ⅿ

特徴:大きさは10cm前後。

あまり見かけないめずらしいエビ

深海性のエビで日本では太平洋側の水深100~400ⅿに生息しています。ミカワエビという名前ですが、三河湾(三河湾は平均水深が10ⅿほど)が名前の由来ではなく、三河地方が名前の由来になっているようです。

大きさは10㎝程度まで成長しますが、漁獲量は少なく、一般には流通していません。味は良いため、地元ではよく食べられているようです。体はかたく丈夫で、額角と呼ばれる角は長く、強く上に向きます。

小さな目がたくさん集まって物を見る複眼ではなく、単眼です。日本ではミカワエビ一属一種が知られています。

あまり泳がず、物につかまっていることが多いです

お寿司になるくらい おいしい!?

竹島水族館では比較的よく見ることのできるエビですが、あまり多くとれるエビではありません。眼が大きくかわいいとなかなか評判です。角が大きいためか地域によってはオニエビと呼ばれることもあり、味も良いので漁獲のある地域ではオニエビの名前でお寿司のネタになったりもします。

ただし、オニエビと呼ばれるエビは複数種いるので、かならずミカワエビとは限らないようです。竹島水族館のグルメハンター「さんちゃん」も食べたことがあるそうですが、おいしいとのことです。ただ、しいて言うならもう少し身が欲しいそうです。みなさんも機会があればぜひ食べてみてくださいね。

頭が大きくアンバランスな姿をしています

 

特別企画展「装甲生物展」

生き物で注目されがちなのは強くて攻撃的な部分ですが、逆に守りに力を入れた生き物もたくさんいて、生活に適した姿かたちの変わった種類も多くいます。そんな、いかにも守りが強くなったような生き物たちをパネルとともに飼育係目線も取り入れながら紹介します。かたいからやウロコで守られている防御力の高そうな生き物を観察してみてくださいね。
期間:1月21日(土)~2月26日(日)


写真提供:竹島水族館

竹島水族館
〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町1-6
TEL 0533-68-2059
https://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui

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エコチル編集部

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