目次 [非表示]
サクラダイ
学名: Sacura margaritacea
生息地:神奈川県~九州、八丈島沿岸の岩場
スズキ目 ハタ科
群れで生活するサクラダイ
繁殖の習性から群れの中の多くはメスで、オスは少ない。
群れで泳ぐ、きれいなサクラダイ
サクラダイは神奈川県~九州、八丈島沿岸で見ることができる全長15㎝ほどのきれいな魚です。体の色はオレンジ色をしていて、オスとメスで体の模様がちがいます。オスはオレンジの体に花びらを連想させる白い斑点が特徴です。メスも同じようなオレンジの体で背びれの付け根に一対の黒い模様があります。
駿河湾では水深20~50mの岩場で、多くのメスと少ないオスの群れで生活しています。メスが多い方がたくさんの卵を産むことができるため、このようなスタイルで生きています。
オレンジの体に白い斑点が特徴のオス
メスからオスに変わる!
サクラダイは他の魚とはちがい、ちょっと不思議な習性を持っています。生まれてから10㎝くらいまではメスの性質を持ちます。しばらく経つとその群れの中で競争に勝った強い魚がメスからオスへと変化して、体に白い斑点が見られます。強いオスと多くのメスによって、サクラダイは海の中でたくさんの子孫を残し、生き残ってきたのです。
サクラダイのようにメスからオスへ変わる種類やその逆でオスからメスへ変わる魚もいます。また、オスメスどちらにも変わったり、1ぴきでオスメスの両方の働きをしたりするものもいます。それぞれが生きている環境に合わせ、長い年月をかけて進化しながら生き残ってきました。今日もたくさんのえさを食べ、元気に水槽内で過ごしています。
えさを食べるサクラダイ
東海大学海洋科学博物館ニュース
2023年の干支「卯」にちなんだ海の生き物を
期間限定展示(1月1日(日・祝)から9日(月・祝)まで)
あけましておめでとうございます。当館では年始の恒例展示として、その年の干支にちなんだ生き物の展示をしています。2023年の干支「卯」にちなんだ海の生き物には、アイゴ(英名:rabbit fish)やトビハゼ(中国名:海兎)などがいます。12年に一度の機会なので、ぜひウサギにちなむ海の生き物を見てみてください。
写真提供:東海大学海洋科学博物館
東海大学海洋科学博物館
〒424-8620 静岡県静岡市清水区三保2389
TEL.054-334-2385
https://www.umi.muse-tokai.jp/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。