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サケ
学名:Oncorhynchus keta
サケ目 サケ科
生息地:日本海、北太平洋
産卵のため、信濃川に入ったオス(手前)とメス。
「母川回帰」とは?
成長したサケが秋に川の流れに逆らい、上流へと登っていくことが知られています。この行動を「遡上」といいます。しかし、サケはどうして遡上するか、知っていますか?
答えは、産卵のためです。砂利があってわき水が出る所を見つけると、メスが砂を掘り産卵床を作り、オスが寄りそい、そこに約3,000つぶを産卵します。
産卵から約2カ月でふ化して、約50日で稚魚になると、海に向かいます。北へ、北へと泳ぎ、ベーリング海、北米のアラスカ湾まで行きます。約4年間を海で過ごし、産卵のために川へ向かいます。どの川でもいいわけではありません。サケは自分が産まれた川にもどって産卵をします。それを母川回帰といいます。
サケの稚魚
新潟県になじみ深い魚
新潟県にはサケの遡上する川が多くあります。毎年秋に、海で食べたオキアミなどで身をピンク色にそめた新潟産まれのサケが、産卵のためにもどってきます。新潟県のサケ漁の最盛期は11月。
サケ漁が特に盛んな村上市では、塩引きなどのサケの加工品がお正月の定番料理となっています。また、村上藩(現在の村上市)では江戸時代に、サケのために川を整備して、自然産卵をうながし増殖させることに世界で初めて成功しました。
「種川」と呼ばれる整備された三面川の分流が「保護水面」に指定されていて、今も人が許可なく入ることはできません。新潟県で産まれたサケが、いつ帰ってもまた無事に産卵できるように、きれいな川をみんなで守りたいですね。
サケの発眼卵
マリンピアニュース
育成室開放
マリンピア日本海では、アカテガニやシロボシアカモエビなど、海や水辺の生き物のはんしょくに取り組んでおり、育成室で成長の過程を観察することができます。通常入ることのできない育成室を3月まで、毎月第3土曜日の12時から12時30分まで開放します。変化しながら育って行く生命の不思議を見に来ませんか?
写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海
新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
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