【京都市動物園だより】野生では絶滅危惧種 美しい羽色の大型オウム「オオバタン(別名:トキサカオウム)」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2022.12.12

【京都市動物園だより】野生では絶滅危惧種 美しい羽色の大型オウム「オオバタン(別名:トキサカオウム)」

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オオバタン(別名:トキサカオウム)

学名:Cacatua moluccensis
オウム目 インコ科
生息地:インドネシア固有種。熱帯雨林に群れで生息

オオバタンの「オージロー」(右)。キバタンの「オキバ」(左)とは仲の良い友だち同士。

野生では絶滅危惧種
美しい羽色の大型オウム

全身の羽がうすいサーモンピンク色で、頭頂の羽の内側だけオレンジ色をしているのが特徴。体長約50㎝、体重約800gとオウムの中でも大型です。

五感の中で視覚が一番発達し、視力は人間の3〜4倍、視野は約330度といわれています。 オウムの羽をさわると手に白い粉が付きますが、これは羽の一部が粉状になったもので、水やよごれをはじく役割があります。

寿命は長い個体で、約60〜70年。鳴き声がとても大きく、力も強い反面、性格はおだやかで人によくなれます。

ペットとして人気のオオバタンは、違法な捕獲や熱帯雨林の破壊などによって絶滅の危機にあり、ワシントン条約で輸出入が規制されています。

オウムは左利きが多く、左足で果物などをつかんで食べます

動物園の「オージロー」は 来園55周年の長寿

当園で暮らすオオバタンの「オージロー」(オス)は、今年で来園55年をむかえます。オウムは本来、群れで生活しますが、当園にはオオバタンは1羽しかいないため、キバタンの「オキバ」(メス)とコミュニケーションをとったり、飼育員が遊び相手になったりしてストレス発散や運動不足の解消に努めています。

オウムといえば「おしゃべり」というイメージがありますが、種や個体によって異なります。オージローは「コンニチハ」が言えますが、あくまで本人の気分次第。無理にしゃべらせようと大声で何度も話しかけるとストレスになるので、のんびり過ごしているオージローを優しく見守ってくださいね。

好きな人にあまえるオージロー

きょうとニュース

新プログラム
「テンジクネズミのすきをMIKKE」

京都市動物園では、動物と人との関わり方について考えてきました。
「おとぎの国」の新プログラムでは、テンジクネズミにはさわらず、いろいろなものを使ってお部屋作りをしていただきます。でき上がったお部屋をどう使うかを観察し、テンジクネズミの性質や好きな物を見つけるプログラムです。みなさんも一度体験してみませんか?


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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