【須磨海浜水族園だより】絶滅のおそれのある日本固有のカメ「ニホンイシガメ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
兵庫
動物園だより
2022.11.14

【須磨海浜水族園だより】絶滅のおそれのある日本固有のカメ「ニホンイシガメ」

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ニホンイシガメ

学名:Mauremys japonica
カメ目 イシガメ科
生息地:日本

特徴は、こうらの後ろ側のギザギザ! 見分けるのは比較的簡単です。

絶滅のおそれのある日本固有のカメ

オスは甲長13㎝、メスは甲長20㎝くらいまで成長する、日本固有のカメです。外来種のミシシッピアカミミガメが国内で増えてしまったことや、河川工事による環境変化によって、生息場所やえさが少なくなったことで、野生個体の数が減ってしまい、現在は準絶滅危惧種に指定されています。

卵が分かるレントゲン写真

生息地は山に近い川や池など。常に水の中にいるわけではなく、日光浴や産卵、あるいはえさを探すために陸に上がることもあります。

足にはつめがあり、舗装されていない険しい山道も移動することができます。産卵時にはそのつめを使って、自分の体の半分ほどの深さの穴をほることもできます。一度の産卵で、1~12個の卵を産み、産卵後2~3カ月で子ガメが誕生します。

産卵2日目の卵

ただいま成長中!スマスイでの繁殖

須磨海浜水族園では、今後も展示を続けていくためにも繁殖を試みています。2021年の秋に1ペアの交尾を確認し、2022年の夏に産卵が見られ9月にはふ化、現在もすくすくと成長しています。

今年9月に生まれた子ガメ

スマスイニュース

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写真提供:須磨海浜水族園

神戸市立須磨海浜水族園
〒654-0049 兵庫県神戸市須磨区若宮町1-3-5
TEL 078-731-7301
https://kobe-sumasui.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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