【京都市動物園だより】ペットとしての人気も生息数を減らす原因に「インドホシガメ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2022.11.14

【京都市動物園だより】ペットとしての人気も生息数を減らす原因に「インドホシガメ」

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インドホシガメ

学名:Geochelone elegans
カメ目 リクガメ科
生息地:インド・パキスタン・スリランカ周辺

星のような模様が特徴。こうらの盛り上がり方は個体によって異なり、模様にも個性があります。

ペットとしての人気も生息数を減らす原因に

こうらに星のような模様があることから「ホシガメ」と呼ばれ、学名に付いた「elegans(優雅な)」も、その美しさに由来すると考えられています。ドーム状に盛り上がったこうらの長さは15〜30㎝、体重は5〜7㎏あります。飼育下での寿命は25〜30年で、メスは7〜12才で卵を産みます。

乾季と雨季がある地域の森林や乾燥した草原にすみ、星のような模様は自然下では保護色になります。

都市や農地の開発、森林伐採によって生息地が少なくなりました。また、ペットとして人気があるため乱獲され、生息数が減少しています。IUCN(国際自然保護連合)が絶滅危惧種に指定し、ワシントン条約で輸入が規制されていますが、密輸は無くなりません。違法な取引から保護された個体が当園にも1頭います。

飼う前に、ボクたちのことをよく知ってね

高温多湿と温水浴が健康のポイント?

当園には現在10頭のインドホシガメがいます。オス7頭、メス1頭、幼体2頭はまだ性別が不明です。

展示室では、空気が乾燥すると呼吸器に異常が出やすいため、年間を通して生息地の雨季にあたる温度(約30度)と湿度(60〜80%)を保っています。

水の中にいることも多く、30度ぐらいのぬるま湯につかるとおしっこやうんちが出やすくなり、食欲増進にも効果があるようです。

えさはカルシウムの多い野草や野菜(コマツナ、ダイコンの葉)の他、水分補給のためにキュウリやトマト、タンパク質補給のためにペレット(固形のえさ)も少しあたえています。

元気のもとは、ぬるめの温水浴

きょうとニュース

キリンの赤ちゃんすくすく成長中!

2022年6月18日(土)に「ミライ」が、8月19日(金)には「メイ」が、それぞれ赤ちゃんを産みました。これで当園のキリンは全部で6頭になりました。 赤ちゃんとお父さん・お母さんのほほえましい姿、他のキリンやシマウマなどとの関わりを見るのも楽しいですよ。にぎやかになったアフリカの草原エリアにぜひおこしください!


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

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エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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