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チンパンジー
学名:Pan troglodytes
霊長目 ヒト科
生息地:アフリカ
寿命は40~50年。握力がとても強く、大人のオスは握力300kgくらいあるといわれています。写真は福岡市動物園の『パンジー』です。
ヒトに近い動物 絶滅のおそれも
チンパンジーは私たちヒトと遺伝的に近い動物です。約500万年前にチンパンジーとヒトの共通の祖先から分かれて、現在の姿になりました。大変かしこい動物で、かたい木の実のからを石でたたいて割り、中の実を食べます。アリ塚の穴に細い棒を入れて、棒にかみついてきたアリを食べる行動も観察されています。
かつては200万頭近くいたチンパンジーですが、生息地の減少、食用の肉として利用するための密猟、感染症が原因で生息数が約20万頭まで減っており、絶滅のおそれのある種に指定されています。
道具を持つ『サクラ』
草を道具に加工して乳酸菌飲料をなめる
福岡市動物園では、『サクラ』(推定45才)とそのむすめの『パンジー』(24才)の2頭を飼育しています。サクラは私たちヒトに対しても慣れていて、だれにでもあいさつし、気になるヒトがいると運動場からよく観察しています。パンジーは人見知りですが、信頼できると思うと一転して手を差し出してあいさつをしてきます。
人工的に作ったアリ塚に毎朝乳酸菌飲料を入れ、2頭にあたえています。2頭は運動場にある枝や草を歯でかんで割ったり、細かくさいたりして使いやすく加工し、穴に差しこんで乳酸菌飲料をなめとります。その道具の作り方やなめ方も2頭でちがいがあり、観察していると楽しいです。
草を使って乳酸菌飲料をなめる
ふくおかニュース
楽しく学べる「ZOOスポットガイド」
毎週日曜、祝日には、動物のことについて楽しく学ぶことができる「ZOOスポットガイド」を開催しています。
開催日ごとに2種類程度の動物について、担当飼育員が動物の生態やえさやりの様子など、とっておきの話をします。取り上げる動物は、福岡市動物園のホームページから確認できます。
写真提供:福岡市動物園
福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。