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シナイモツゴ
学名:Pseudorasbora pumila
コイ目 コイ科
生息地:東北地方、新潟県、長野県
こちらはモツゴ。完全な側線がシナイモツゴとの見分けポイント。
希少な淡水魚
シナイモツゴという魚を知っていますか? 8㎝ぐらいになるあめ色の魚で、ため池、川、ぬまなどに生息する淡水魚です。大きな頭部と上向きの口が特徴です。
1940年ぐらいまで、関東地方にもいたそうですが、今ではシナイモツゴは東北地方と新潟県、長野県でしか見られない魚です。もし見かけたら、ラッキー。シナイモツゴは、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類となっています。 シナイモツゴが減少している原因の1つは、生息環境の破壊です。
他には、シナイモツゴを食べるオオクチバスなどの外来種の増加もあります。それから、東北地方では外来種であるモツゴとの交雑により、在来種のシナイモツゴが、モツゴに置きかわる現象も見られています。
シナイモツゴの保護池
マリンピア日本海の保存活動
絶滅の危機が極めて高い野生のシナイモツゴ。種の保存のために、6つの水族館と動物園が協力して、繁殖などの保存活動に取り組んでいます。マリンピア日本海もその中の1つです。繁殖はもちろん、新潟大学と協力して種内で遺伝的に異なる複数の系統の存在を明らかにするなどの研究活動にも取り組んできました。
野生のシナイモツゴの生息地の調査も、保存活動の1つです。スタッフが県内外の生息地に足を運び、生息状況を調べます。地域の保護団体と協力して、シナイモツゴとその生息環境の保全にも取り組んでいます。マリンピア日本海では「信濃川ゾーン」と「にいがたフィールド」で、シナイモツゴを観察できます。ぜひ見に来てください!
にいたがフィールドのシナイモツゴ
マリンピアニュース
秋の生き物見学、いかが?
里山、ため池、田んぼなどの新潟市の内陸の自然環境を再現した、マリンピア日本海の屋外展示「にいがたフィールド」で、四季折々の生き物の変化を観察できます。スタッフがエリア内を解説する今年最後の「にいがたフィールドガイド」が10月15日(土)の正午から開催されます。身近な生き物とめずらしい生き物が共存するこの小さなサンクチュアリーの秋の顔を、ぜひ見に来てください。
写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海
新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
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