【和歌山県立自然博物館】名前の由来は・・・「マアナゴ(※レプトケパルス)」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
和歌山
動物園だより
2022.10.11

【和歌山県立自然博物館】名前の由来は・・・「マアナゴ(※レプトケパルス)」

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マアナゴ(※レプトケパルス)

学名:Conger myriaster
ウナギ目 アナゴ科
生息地:北海道〜九州南岸の太平洋沿岸・ 日本海沿岸・東シナ海沿岸など

トップ写真は、マアナゴの赤ちゃん。「レプトケパルス」という、チリメンモンスターの一員です。全身が透明で、血液もまだ赤くありません。チリメンジャコに加工するカタクチイワシをとる漁で、春先にときどきいっしょにとることができます。

チリメンモンスターって何だ?
ごはんのとき、チリメンジャコに混ざったイカやタコ、カニの赤ちゃんなどを探して遊んだことはありませんか?これらの海の生き物の赤ちゃんたちが、チリメンモンスターです。最近は、中学校の理科の教科書に取り上げられるなど、ますますメジャーな教材になっています。

名前の由来は……

チリメンモンスターを顕微鏡で観察すると、長い角やするどい歯などを持つ、変わった姿をしているのが分かります。さらに名前も、ゾエアやメガロパ、フィロゾーマといった、まるでモンスターのようです。

この姿や名前が「チリメンジャコに混ざるモンスターみたい」とういうことで、大阪府岸和田市にある、きしわだ自然資料館のスタッフたちによって、チリメンモンスターと名付けられました。

略してチリモンと呼ばれ、素材の身近さや手軽さ、そこから学べることのはば広さ、何より大人も夢中になるおもしろさから、全国的なブームになりました。


上から順に、ギンカガミ、 カニの幼生メガロパ、ゾエア

食卓から感じる食物連鎖と生物多様性!

チリメンモンスターたちは、動物プランクトンです。動物プランクトンは、植物プランクトンなどを食べます。そして、少し大きな魚たちが、動物プランクトンを食べます。

チリメンモンスターたちがいなくなれば、魚たちのえさが減ってしまいます。だから、チリメンモンスターたちは、海の生態系の中で、食物連鎖の重要な位置をしめています。

お皿の上のチリメンモンスターから、「普段は気にも留めないような、いろんな生き物がいることで、地球の生態系は成り立っているんだ」ということを、感じていただければと思います。

見つけたチリメンモンスターを仕分けてみま した

和歌山県立自然博物館ニュース

自然博物館体験教室
チリメンモンスターイン和歌山

11月23日(水・祝)にチリメンモンスターを探すイベントを行います。会場は自然博物館レクチャールーム。机の間を広げる、消毒をするなど、感染症対策を行い開催。応募は11月9日(水)まで。

くわしくはホームページをご覧ください。
※応募者多数の場合は抽選となります。


写真提供:和歌山県立自然博物館

和歌山県立自然博物館
〒642-0001 和歌山県海南市船尾370-1
TEL073-483-1777
https://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/

 

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エコチル編集部

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