【京都市動物園だより】日本だけにすむ固有種「ニホンリス」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2022.10.11

【京都市動物園だより】日本だけにすむ固有種「ニホンリス」

目次 [非表示]

ニホンリス

学名:Sciurus lis
齧歯目 リス科
生息地:本州・四国・淡路島の森林

写真上:冬毛のモミジ(メス)、写真下:夏毛のイロハ(メス)。当園で飼育中の2頭です。

別名「ホンドリス」日本だけにすむ固有種

平地から低い山にかけての森林に生息し、木の枝や樹皮で球状の巣を作ります。主に樹上で暮らし、冬眠はせずに1年中活動します。 体長(頭の先から尾の付け根まで)は約16〜22㎝、体重は300gほどです。

夏と冬で毛色が変わり、夏は明るい茶色でお腹と背中の境界がオレンジ色。冬は灰色になり、耳の先には「ふさ毛」と呼ばれる長い毛が生えます。夏冬共に、お腹の毛は白いままです。

えさは、さまざまな植物の葉、芽、花、果実、種子の他、キノコや昆虫なども食べます。なかでもクルミ、ドングリ、マツの種子が好物です。動物園ではヒマワリの種子やコマツナ、サツマイモ、リンゴなども食べています。

夏毛から冬毛にかわる 途中の姿です

リスの忘れ物が森の木を育てる

リスは「貯食」を行う動物です。食べ物が少なくなる冬に備えて、夏から秋に豊富に採れる木の実などをたくわえるのです。木の枝の間にはさんだり、落ち葉や土の中にうめたりして、かくしておきます。

かくした木の実は冬にほり出して食べますが、たくさんうめたうちのいくつかは、見つけることができません。それらの実は春になると芽を出し、環境が良ければ大きな木に成長していきます。その木をリスの子孫たちや、他の動物たちもまた、巣として利用したり、木の実を食べたりします。

このようにして、リスは植物の種をまき、山や森の木を持続していくことに役立ち、生態系の中で大切な役割を果たしています。

「京都の森」エリアにいます。 会いに来てくださいね

きょうとニュース

第11回「やまねこ博覧会」

◆10月15日(土)・16日(日)
2012年から毎年開催している「やまねこ博覧会」は、今年で第11回目をむかえます。
絶滅の危機に直面しているツシマヤマネコの現状や、その保全に関する取り組みについて、楽しみながら知っていただくことができるイベントです。今年は対面でのガイドも復活しますよ!ぜひおこしください。


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3