【橿原市昆虫館だより】声は聞こえるけど、なかなか姿は見せません「スズムシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2022.10.11

【橿原市昆虫館だより】声は聞こえるけど、なかなか姿は見せません「スズムシ」

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スズムシ

学名:Meloimorpha japonica
バッタ目 コオロギ科
生息地:本州(東北地方以南)・四国・九州

産卵中のメス

声は聞こえるけど、なかなか姿は見せません

スズムシの体は黒色で、コオロギなどに比べて、足が細くて長いです。オスの前側にある羽は、左右で形がちがいます。鳴くときは、この2枚の羽を垂直に立てて、うまくこすり合わせて、きれいな音を奏でます。オスがメスに求愛するときは、「リーン、リーン」と鳴きます。メスは、おしりの先に卵を産むための管があり、これを土の中に差しこんで卵を産みます。

スズムシは基本的に夜行性で、日中は物かげでじっとしています。夜も、草などの間で過ごします。だから、鳴き声を聞いても、スズムシを見つけることは難しいです。

鳴いているオス

昆虫館ならではの飼育のコツ

スズムシの音色は、夏から秋にかけて聞くことができます。昆虫館では、みなさんにいつでも鳴き声を楽しんでいただけるよう、温度調整をして飼育をし、1年中成虫がいるようにしています。大量の個体を清潔な環境で育てるために、ケースの底にキッチンペーパーをしいて、そうじをしやすくしています。成虫になったら卵が産めるように、土を入れた容器をケースに入れます。

えさは、ナスやキュウリ、ニンジンをあたえています。その他に、タンパク質を取るため、細かくしたフラミンゴフードもあたえています。

今日のごはんはナス

かしはらしニュース

たくさんセミのぬけがらを見つけました!

昆虫館の周辺で暮らすセミの種類を調べるため、裏山と公園で1時間ずつセミのぬけがらを集めました。アブラゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシの5種類が見つかり、合計で180個体も!この成果は、今後昆虫館の展示に活かしたいと考えています。


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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