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地球の気温が上がると、洪水の増加や生態系の変化など、いろいろな問題が起きると考えられているよ。そういったリスクを少しでも減らそうと、できることはたくさんあるよ。みんなで考えてみよう!
地球温暖化は待ったなし
地球温暖化という言葉を聞いたことはあるかな? 地球温暖化とは、地球を暖めているガス(温室効果ガス)が増え過ぎてしまうことで、地球の気温が上がることをいうよ。現在、世界の平均気温は100年前に比べて約1℃上がっていて、これからも上がり続けることが予測されているんだ。
温室効果ガスには、CO₂やN₂O、フロンガスなど、さまざまな種類があるよ。中でも、CO₂が地球温暖化におよぼす影響が大きいガスといわれ、このCO₂が私たちの生活と密接に関わっているよ。
例えば、私たちの生活に欠かせない、太陽光や風力などの自然の力を活用して作られた電気以外は、石油や石炭を燃料にして作られているよ。そのため、私たちが電気を使えば使うほど、たくさん電気を作る必要があり、発生するCO₂も増加。実は、日本は世界全体のCO₂の約3.4%を出していて、世界で5番目の排出国となっているんだ。
温暖化で何が起きるの?
いきなりだけど、ここでクイズ! 気温が上がると、どのようなことが起こるんだろう? 次の①〜④の中から選んでみてね。
- 夏がとても暑くなって、熱中症になる人が増える。
- 雪が減って、スキーなどができない日が増える。
- 強い雨の降る日が増える。
- 海の砂浜が少なくなる。
正解は全部!
気温が上がると、①〜④まで全てのことが起こる可 能性があるよ。
こういった温暖化などの影響により地球上の気候が変化していくことを「気候変動」といい、異常気象や自然災害の発生など、世界中で気候変動の影響がいろいろと現れているよ。その対策としてあげられるようになったのが、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスを減らしていく「緩和」と、暖かくなっても安全に生活ができるよう、影響に備える「適応」だよ。東京都では『東京都気候変動適応計画』として、クールスポットの創出や河川整備、地下鉄の浸水対策など、さまざまな計画を立てているよ。
もちろん、私たち1人1人ができることもたくさんあるよ。みんなで考えてみよう!
参考:気候変動適応情報プラットフォーム
環境省「おしえて!地球温暖化」
地球温暖化のメカニズム
- 太陽からのエネルギーで地上が温まる
- 地上から放射される熱を温室効果ガスが吸収・再放射して大気が温まる
- 温室効果ガスの濃度も上がる
- 温室効果がこれまでより強くなり、地上の温度が上昇する
- 地球が温暖になる
地球温暖化が進むと世界の未来はどうなるの!?
このまま温暖化すると、未来にどのようなことが起こるのか、下のイラストのようなことが考えられているよ。
2つの気候変動対策「緩和」と「適応」を知ろう!
何ができる?「適応」に取り組んでみよう!
気象災害から暮らしを守るための「適応」、健康を守るための「適応」など、個人で取り組める「適応」の一例を紹介するよ。
①水を大切に使う
気候変動の影響によって、雨が降る日がだんだん少なくなる可能性があるよ。普段から水を大切に使おうね。エネルギーの節約にもなるよ!
②熱中症を予防する
気温が上がることで、熱中症になる可能性が増え、これまで以上に熱中症に 気を付ける必要があると考えられているよ。暑い日はこまめに水分補給したり、外に出るときはぼうしをかぶったりしようね。
③自然災害に備える
雨が降る日が少なくなる可能性がある一方で、一度に降る雨の量が極端に多くなったり、大型の台風が来たりする可能性があるよ。災害に備えるため、避難場所や避難経路を調べておこう!
④虫さされに気を付ける
気温が上がることで、寒い地域にすめなかった虫が北上する可能性があるよ。例えば、デング熱という病気を広めるカのすめる地域が北に広がっているんだ。
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