【高知県立のいち動物公園だより】お腹のふくろで育つ、顔を出した日が誕生日「ベネットアカクビワラビー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
高知
動物園だより
2022.09.12

【高知県立のいち動物公園だより】お腹のふくろで育つ、顔を出した日が誕生日「ベネットアカクビワラビー」

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ベネットアカクビワラビー

学名:Macropus rufogriseus
有袋目 カンガルー科
生息地:オーストラリア南東岸、キング島、タスマニア島

ワラビーの子どもは、お母さんのふくろから外に出ても、顔だけつっこんでミルクをもらいます。

お腹のふくろで育つ顔を出した日が誕生日

ワラビーは、育児のうと呼ばれるお腹のふくろでメスが子育てをします。大型のものはカンガルー、小型のものをワラビーと呼びます。子どもは生まれてから自分の力でふくろに入りますが、すごく小さいためはっきりとした誕生日が分かりません。6カ月ほどで初めてふくろから顔を出すので、動物公園ではその日を誕生日としています。

顔を出して1~2カ月すると初めてふくろから出て、その後出入りをくり返して外の暮らしに慣れていきます。野生では主に草を食べますが、のいち動物公園では、干し草、サツマイモ、ニンジンなどをえさにしています。

ワラビーのお母さんと、お腹のふくろに入った子ども

お母さんが死んだ「ユキノ」ミルクをもらいすくすく成長

のいち動物公園では、メスの「アオ」「ウメ」とオスの「マツ」、子どもの「アオマ」と 「ウメマ」、「ユキノ」の6頭を飼育。オーストラリアゾーンで、「マツ」と「ユキノ」以外の4頭を主に展示しています。

「ユキノ」は、生後9カ月ごろにお母さんが病気で死んでしまったので、飼育員からイヌ用のミルクをもらって育ちました。最初780gだった体重は5.6kgまで増え、現在は群れの仲間といっしょに展示場へ出るための練習を行っています。

育児のうに見立てたふくろの中で育つ「ユキノ」

のいちニュース

夜の動物公園 のいちdeナイト

9月24日(土)と10月2日(日)、夜の動物公園を散策できる「のいちdeナイト」を開きます。開園時間を午後9時(最終入園は8時)まで延長。いつもは見ることのできない動物たちの行動や生態が観察できます。ライトアップされた園内で、昼間とはちがった雰囲気を味わってください。


写真提供:高知県立のいち動物公園

高知県立のいち動物公園
〒781-5233 高知県香南市野市町大谷738
TEL 0887-56-3500
https://noichizoo.or.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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