目次 [非表示]
ジャコウアゲハ
学名:Atrophaneura alcinous
アゲハチョウ科
生息地:本州、四国、九州、南西諸島。海外は朝鮮半島、中国東部、台湾など東アジア
メスのジャコウアゲハ
ゆっくりと優雅に飛ぶ理由は……
羽の形が細いため、それほど大きなチョウには見えないジャコウアゲハ。でも、羽を広げると10㎝くらいの大きさになります。オスの羽は黒く、メスは灰色がかった色をしています。頭や胴体に赤い模様があり、特にオスは真っ赤な色をしています。
これは、天敵から食べられないようにしているためです。実はジャコウアゲハは、幼虫のときに毒がふくまれている植物を食べるので、成虫になっても体内に毒を持ち続けています。敵に食べられないためか、他のアゲハチョウと比べて、飛ぶスピードはゆっくりとしていて、とても優雅に見えるため、昆虫館の温室展示に適したチョウなんです。
オスのジャコウアゲハ
さなぎは、お菊虫とも呼ばれています
幼虫は、白色と、黒色か赤茶色とのストライプ模様をしていて、いぼ状の突起がたくさんあります。つまんだりすると、他のアゲハチョウの仲間の幼虫と同じように、頭からにおいのする黄色のやわらかいツノを出しますが、長さは他のアゲハチョウと比べて短いです。
さなぎは、着物を着た女の人がしばられているように見えませんか? そのため、姫路城が舞台の怪談話「播州皿屋敷」に登場するお菊さんになぞらえて、「お菊虫」とも呼ばれています。姫路市は、ジャコウアゲハを市のチョウにしています。
幼虫
さなぎ
かしはらしニュース
キンイロヒラズカナブンの幼虫がたくさん生まれました!
中央アフリカに生息する、緑色をしたキンイロヒラズカナブン。オスには短いツノがあります。日本のカナブンの幼虫などと同じく、カブトムシの幼虫を小型にして、ずんぐりしたような形をしています。幼虫期間は、日本のカナブンより少し短めの、半年ほどと思われます。
写真提供:橿原市昆虫館
橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。