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カブトクラゲ
学名:Bolinopsis mikado
有櫛動物門 有触手綱 カブトクラゲ目
生息地:日本近海の暖海
にじ色にかがやく体が特徴。庄内浜には夏から秋に多く出現し、ときどき大量発生する。
イルミネーションのように光るクラゲ
最大で10㎝ほどになるカブトクラゲは、夏から秋にかけて日本沿岸でよく見られます。体は無色透明でとてもやわらかく、体に並んだ「くし板」と呼ばれるせん毛が光の加減によって、イルミネーションのようににじ色にかがやいて見えます。くし板の1つ1つは、数万本の細かいせん毛が束ねられて板状になっていて、体表に並んだ8列のくし板を船のオールのように波打たせて体の向きを変えたり、泳いだりしています。
カブトクラゲという名前は、サムライのかぶとのような体の形に由来しています。名前にクラゲとは付いているものの、刺胞動物であるクラゲ類とは異なる有櫛動物という分類に属します。袖状突起と呼ばれる袖のような部分の内側は粘着性の細胞があり、そこでえさとなる小さな動物プランクトンをとらえて食べます。
他のクラゲと異なり、一生の内の1つの形態であるポリプ期が無い
透明な体の中心に食べたえさが見える
館内に展示しているカブトクラゲのほとんどは、当館で繁殖に成功した個体です。えさは朝と夕方に小型の甲殻類であるアルテミアをあたえています。カブトクラゲには脳が無いため、体にたまたま当たったえさを食べます。えさを水槽に入れて数十分後に見てみると、透明の体の真ん中にえさのアルテミアが入っており、えさを食べた様子を観察することができます。
えさを食べたカブトクラゲの幼生
かもすいニュース
祝リニューアル10周年! 目指せ展示種類数100種類!!
2014年に当館がリニューアルしてから、もうすぐ10年。ここまで水族館を維持できたのは、来館してくださるみなさまのおかげです。最近ではクラゲの展示種類数は80種類をこえました。2025年には再リニューアルし、クラゲの展示がさらに充実する予定です。お楽しみに!
写真提供:加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp
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