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オオモンカエルアンコウ
学名:Antennarius commersoni
アンコウ目 カエルアンコウ科
生息地:暖かい海サンゴ礁、岩礁地帯
カエルアンコウの仲間の中で最も大きくなる種類。個体によって色や柄はさまざまで、それぞれが個性的。
カエルのような姿をした魚
水槽の前で「これ、魚かな?」と、よくいわれているオオモンカエルアンコウ。とても魚とは思えない姿が特徴的です。カエルの手足のようなひれと大きな口は、名前の通り「カエルのような魚」といえます。巨大な頭、胸びれと腹びれを手足のように使ってふんばり、岩の上をゆっくりと移動します。一方で、泳ぐことは大の苦手です。
頭の上には「エスカ」と呼ばれるエビやゴカイをまねたえさ付きのさおがあり、これを上下左右に動かして獲物をさそいます。獲物が近づくと大きな口をあけて、ものすごい速さで丸飲み! お腹はよくのびて肋骨がないので、自分より大きな魚でもまるごと飲みこむことができるのです。
サンゴ礁の中にしっかりと同化しています
細部にまでこだわる擬態の名人
体の色合いや柄はさまざまで、えさを待ちぶせるときは、まわりにあるカラフルなサンゴや海綿、ウミシダの仲間などに体の色を似せて、周りの景色にまぎれます。すごいのは、模様や柄だけでなく、岩のごつごつ感や海綿の仲間のふわふわ感といった質感まで再現してしまうところ!
まわりの景色の一部になってしまうその変身能力は、まさに海の中の擬態名人といえるでしょう。オオモンカエルアンコウの水槽に来たときは、その色柄、そして質感にも注目して観察してみてくださいね。
サンゴの裏側に、大きな体を器用にかくします
アクアマリンニュース
企画展「絵本すいぞくかん ~ アクアマリンふくしま×スイミー ~ 」
小学校の教科書でも取り上げられ、子どもから大人まで多くの人が知ってるレオ・レオニ作の絵本『スイミー』がアクアマリンふくしまに登場。その世界を通して、海の不思議と生物の多様性、自然環境を守る大切さを紹介しています。2023年5月7日(日)まで開催。
写真提供:アクアマリンふくしま
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