【おびひろ動物園だより】音もなくしのびよる森のハンター「エゾフクロウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2022.09.12

【おびひろ動物園だより】音もなくしのびよる森のハンター「エゾフクロウ」

目次 [非表示]

エゾフクロウ

フクロウ目 フクロウ科
【生息地】北海道

おびひろ動物園では、メス3羽を飼育しています。

北海道に暮らすエゾフクロウ

エゾフクロウは日本からヨーロッパにかけて分布する代表的なフクロウの仲間で、北海道にすんでいる種類をエゾフクロウと呼んでいます。

顔は薄茶色のハート型になっていて、夜でもよく見えるように大きな目がついています。体全体は白っぽく、羽には茶色の模様が線のように入っています。

1年中、林の中で暮らし、冬は市街地でもまれに見ることができます。夜行性のため、日中は木の枝や木のあなの中でじっとしていて動かないので、見つけることが難しい鳥類です。

顔は薄茶色のハート型♡

音もなくしのびよる森のハンター

夜になると活動を始め、主にネズミをつかまえて食べることから、野ネズミを減らす役割もあります。その他にエゾリス、モモンガ、昆虫などをつかまえて食べます。

かりの方法は木の上で待ちぶせして、獲物の動物が出す音を聞き取り、夜でもよく見える大きな目で確認してそっとしのびより、するどいつめのある足でつかまえます。耳は目の横にあり、音を集めやすくするために、左右で位置がちがいます。耳のあなというより「みぞ」となっていて、よく聞こえるようになっています。

よく聞こえる耳の「みぞ」

フクロウが音を立てずに獲物に近づけるのは、ギザギザの形の風切羽に秘密があります。風切羽のおかげで空気を拡散し、静かに飛ぶことができます。新幹線は静かに走行するために、フクロウの飛び方を研究し応用しています。

おびひろ動物園では、フクロウの「フリーフライト」を行っています。近くで体験すると、「しのびよる森のハンター」が実感できますよ。

音を立てずに飛ぶことができます

おびひろニュース

7・8月はフラミンゴの繁殖の季節

7月と8月は、フラミンゴの繁殖の季節になります。くちばしで器用に土を集め、プリンの形の巣台を作っていきます。ペアのオスとメスが、雨の日も風の日も交代で約28日間、1つの卵をだき、ふ化させようとがんばっています。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

シロクマはなぜ白いの?毛はなぜ透明なの?

答え

シロクマの毛は半透明で、真っ白ではなくクリーム色です。密度のこい毛が重なって生えているので、光の屈折で白っぽく見えます。半透明なのは、毛がストロー状になっているからです。地肌に直接寒さが伝わらないように、日光で温められた空気を毛に閉じこめるため高い保温効果があります。

 


協力・監修:おびひろ動物園

おびひろ動物園
北海道帯広市字緑ヶ丘2
TEL 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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