【円山動物園だより】しま模様の秘密「グラントシマウマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2022.09.12

【円山動物園だより】しま模様の秘密「グラントシマウマ」

目次 [非表示]

円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

今月は…
『グラントシマウマ』

ウマ目/ウマ科
【生息地】モザンビーク北部からザンビア、タンザニア、コンゴ、 ケニア等の草原やサバンナ地帯

円山動物園にはオス1頭とメス1頭がいます。

しま模様の秘密

グラントシマウマはサバンナに暮らす3種類のシマウマの中で、体が一番小さい種類です。体長は2~2.4m、体重は250~300kgほど。草や果実などを食べます。

1頭のオスと複数のメスと子どもの群れで暮らしています。ライオンなどの肉食動物にねらわれにくくするため、ヌーやレイヨウなどの他の草食動物と、とても大きな群れを作ることもあります。家族のきずなが強く、おたがいの毛づくろいをしたり、体をすり合わせたり、かたに首をのせ合ったりするなどして、コミュニケーションを取ります。

足の先からしっぽまで体全体の美しいしま模様は、個体それぞれにちがいます。なぜ白と黒のしま模様なのかいろいろな説がありますが、虫を寄せ付けない効果があるという研究結果があります。

体の大きい方がメスの「チョビミミ」7才

 

大きな音に敏感

円山動物園ではオスのDJとメスのチョビミミを飼育しています。おたがいの体をすり合わせるなどして、仲良く過ごしています。どちらかの姿が見えないと、落ち着かない様子でうろうろしたり、高い声で鳴いたりすることもあります。飼育員がいると、体やおしりをなでてもらうために近付いて来ます。

食いしん坊のオスの「DJ」12才

チョビミミは、リラックスしているときは横になって休んでいることもあります。2頭とも大きな物音に敏感で、びっくりしたときは走り回ったり、気に入らないことがあると足をどんどんと力強く鳴らしたりします。静かにそっと観察してくださいね。

横になって休む「チョビミミ」

まるやまニュース

「実りの秋2022」を開催!

「実りの秋2022」を9/17(土)~25(日)に開催するよ。期間中は、動物たちの食をテーマに特別なガイドを行うよ。日がわりでいろいろな動物の生態や、動物園が行っている工夫について解説するよ。 今年の秋は、動物の食についてくわしく見てみよう!

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

3年間、何も食べずに過ごせるヘビがいるって本当?

答え

は虫類はほ乳類などに比べて体の代謝が低く、野生ではいつえさを食べられるか分からないので、自分の代謝を下げて最低限のエネルギーで生きられる体の仕組みになっています。ヘビは長期間何も食べなくても生きることができ、種類や大きさなどで異なりますが、大型のヘビでは3年間食べなくても生きていたという記録があります。※飲み水は必要です。


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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