【京都市動物園だより】アジア最大の陸上動物「アジアゾウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2022.08.22

【京都市動物園だより】アジア最大の陸上動物「アジアゾウ」

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アジアゾウ

学名:Elephas maximus
長鼻目 ゾウ科
生息地:インド・東南アジアの主に森林

左から、秋都トンカム(オス10才)、美都(メス推定51才)、春美カムパート(メス12才)、夏美ブンニュン(メス12才)、冬美トンクン(メス14才)

森の開発と生息地の減少

アジア最大の陸上動物。かたまでの高さは3m近く、体重2〜5t、動物園では1日に40〜50㎏も、えさを食べます。

野生ではメス(母親)をリーダーとする家族で群れを作り、オスは成長すると群れを出て暮らします。

そんなアジアゾウの生活を支える豊かな森は、開発によって急速に失われています。2018年時点の生息数は約5万頭。将来、絶滅が心配されています。

野生での主食は草や枝葉、竹、果実 など。動物園では野菜なども食べます

生息地以外でも繁殖を

京都市動物園では2013年から、生息地ラオスと共同でアジアゾウの繁殖に取り組んでいます。野生本来の「群れ生活」に近い環境で、自然な繁殖を目指し、飼育設備もそれに合わせて大きく改装しました。

現在当園にいるアジアゾウ5頭のうち、若い4頭は2014年にラオスからむかえました。当時3〜6才の子どもだった4頭も、今では10代の思春期。オスの「秋都トンカム」は、群れから独立して単独生活を始めました。

メスの発育もみな順調で、近い将来、いずれかとカップルが成立することを期待しています。

先輩の「美都」も若者たちをサポート

5頭のうちの1頭は、市民のみなさんにおなじみの「美都」です。マレーシアから来園して43年、推定51才になりました。

若い4頭と暮らすことで活発になり、おてんばな「春美カムパート」とは一番の仲良しです。4頭の最年長でリーダーの「冬美トンクン」とは力くらべもしますが、おたがい良いしげきになっているようです。

3月10日は「美都の日」! 飼育員の特製ケーキでお祝い

きょうとニュース

秋の夜間開園
〜えこにずぅむ〜

◆9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)  開園時間を午後8時まで延長し、京都市動物園と平安女学院大学とのコラボイベントを行います。 『えこにずぅむ』は「エコ」と「ZOO(動物園)」、「zoom(焦点を当てる)」を合わせて作った言葉。クイズとゲームで、環境や動物の生態について楽しく学べます!くわしくはHPで確認のうえ、ぜひ参加してくださいね。


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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