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アライグマ
学名:Procyon lotor
食肉目 アライグマ科
生息地:北アメリカ
よくタヌキと間違われます。白いひげ、大きく白い縁取りがある耳、灰色がかっている体、縞模様のしっぽなどから区別できます。
なぜ洗う仕草をするの?
野生のアライグマは、水辺の森林にすみ、木登りや泳ぐことが得意です。高い木の幹や空洞部分、他の動物が使った穴を巣にします。幅広くいろいろな物を食べる雑食性です。かみね動物園では、リンゴやバナナ、煮たサツマイモ、ニワトリの頭、ドッグフードなどをあげています。
食べ物を洗うイメージがありますが、水辺で生き物を探している姿が、物を洗っているように見えるためで、洗っている訳ではありません。しかし、わざとえさを水に入れることがあります。これは退屈なとき、獲物をつかまえる気分を味わうためだといわれています。
水の中のえさを取る姿
アライグマは、外国からやって来た動物
アライグマは、もともと日本にはいませんでした。動物を飼育する施設や自宅で飼われていたアライグマがにげたり、外に放されたりしたことで、野生で生きるようになってしまいました。すむ環境に馴染みやすく、子どもをたくさん産むことができるので、今も日本で増えています。
アライグマは、農作物を食べたり、人にうつる感染症を持っていたりします。さらに、他の動物へのえいきょうも大きいことから、「特定外来生物」(*)になっています。アライグマが増えたのは、人間の都合によるものです。動物を最後まで飼うことの責任を、改めて考えさせられる動物の1つです。
*特定外来生物:生態系などに被害を及ぼすおそれがある外来生物。外来生物法で指定されている。
アライグマの特徴である縞模様のしっぽ
日立市かみね動物園ニュース
7月23日(土)新猛獣舎「がおーこく」オープン!
新しくなった猛獣舎では、これまで飼っていた4頭のライオンと1頭のトラに、新たに2頭のジャガーが加わりました。アフリカ大陸、ユーラシア大陸、アメリカ大陸の各大陸にすむ大型ネコ科動物がそろっています。 さまざまな場所から、いきいきとした姿を比較・観察できるので、ぜひ体験しに来てください。
写真提供:日立市かみね動物園
日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/
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