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イガグリガニ
学名:Paralomis hystrix
タラバガニ科 エゾイバラガニ属
生息地:東京湾、相模湾、遠州灘、南紀、薩南海域、 天草灘沿岸、ニュージーランド/水深180ⅿ~400ⅿに生息
子どものころからトゲトゲした見た目です
カニだけどカニじゃない
イガグリガニはカニと名前が付いていますが、タラバガニと同じヤドカリの仲間です。足の数を数えるとはさみをふくめて全部で4対(8本)ですが、実は甲羅の中にもう1対あります。甲羅のはばと長さは13㎝~15㎝に達します。甲羅の形は洋ナシ型で、イガグリのように全身にトゲがたくさん生えています。
日本での生息域は東京湾、相模湾、遠州灘、南紀、薩南海域、天草灘沿岸です。日本の固有種とされていましたが、最近ではニュージーランド近海で見つかりました。水深180ⅿ~400ⅿの深海にすんでいます。
トゲは約3000本あるといわれています
メスを離さないオスの愛情表現
竹島水族館では1年を通して展示されており、タッチプールでもさわることができるのでとても人気です。漁師さんに漁獲され水族館にやって来ますが、時どきたくさんやって来ることがあります。そのため、竹島水族館にはたくさんのイガグリガニがいて、タッチプールにいるイガグリガニがつかれないように、バックヤードにいる個体とどんどん交代させてストレスを軽減させています。
たまにタッチプールではさまれてしまっている個体がいますが、ケンカをしているわけではなく、オスがメスのはさみをつかんで他のオスにメスを連れて行かれないようにしています。むしろケンカではなくデート中なのです。
オスとメスを見分けるのはフンドシと呼ばれる三角形の部分がまっすぐ上に向いているのがオス、途中で曲がっているのがメスです。
生まれたばかりのカニの子どもはゾエアと呼ばれます
たけしまニュース
特別企画展「帰ってきた採集展」
水族館スタッフが川や海に行って、自分たちでスカウトしてきた生き物を展示します。黒潮に乗ってやって来る熱帯魚の子どもや、アマモ場などにいる生物の子どもを見ることができます。ほとんどが魚などの子どもになるので、大人との姿のちがいなども楽しめます。ぜひ見比べてみてくださいね。
期間:7月23日(土)~8月31日(水)
写真提供:竹島水族館
竹島水族館
〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町1-6
TEL 0533-68-2059
https://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui
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