【旭山動物園だより】旭山動物園で赤ちゃん誕生!「ダチョウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2022.07.11

【旭山動物園だより】旭山動物園で赤ちゃん誕生!「ダチョウ」

目次 [非表示]

旭山動物園の獣医師・佐藤伸高さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。

ダチョウ

鳥綱ダチョウ目/ダチョウ科

【生息地】
サハラ砂漠以南のアフリカ大陸

旭山動物園ではオス1羽、メス1羽、 不明3羽を飼育しています。

ダチョウの赤ちゃん誕生!

鳥のひなを思い浮かべてみてください。たぶんほとんどの人は羽がポヤポヤして、大きな口を開けて親にえさをねだっている姿を想像するのではないでしょうか?旭山動物園では5月に29年ぶりにダチョウのひながふ化しましたが、ダチョウのひなはふ化した日に目が開いてスタスタと歩き、3日目には自分でえさをつついて食べ始めました。ダチョウのように、ふ化してすぐに歩くことができる種類を早成性といいます。ダチョウの他には、ツルやクジャク、ガンやカモなどがいます。

ふ化したばかりのダチョウのひな

これとは逆に、ペンギンの仲間は生まれてすぐには目も開いておらず、体にはほとんど羽が生えていません。お腹が減ると大きな声で親にえさをねだります。このような種類を晩成性といいます。ペンギンの他には、ワシやタカ、フクロウ、スズメやツバメなどがいます。晩成性の鳥はしっかりと成長するまでは巣の中から出て来ないので、動物園でも見ることが難しいです。一方で、早成性の鳥は親といっしょに行動するので、成長もじっくりと見ることができます。

ふ化したばかりのキングペンギンのひな

 

元気に走り回るひな

鳥の親の代わりに人がひなを育てることを、人工育雛といいます。このときも早成性の鳥のひなは、お皿にえさを準備するとパクパクと自分から食べ始めるのです。しかし、晩成性の鳥のひなは、えさを準備して口の中に入れてあげなければ食べることができません。これが結構大変で、ワシやタカ、フクロウのひなにはピンセットで肉をつまんであたえ、ペンギンにはシリンジ(注射のつつ)に魚のすりみを入れて飲ませます。鳥の種類によって成長の仕方にもいろいろとちがいがあるので、ぜひ動物園で見比べてみてください。

ダチョウのひなの足

ダチョウのひなは現在、元気良く放飼場を走り回っています。ひなですが、足は太くてスラッと長く、結構速く走ります。1年くらいで親と同じ大きさに成長するので、ぜひ早めに見に来てくださいね。

あさひやまニュース

えぞひぐま館がオープンしました!

4/29(金・祝)に、えぞひぐま館がオープンしました。北海道を代表する野生動物であるエゾヒグマを、いろんな角度から見ることができます。ぜひ来園してくださいね。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

キリンの赤ちゃんの大きさはどのくらい?

答え

キリンの赤ちゃんは、頭までの高さが170cmくらいで生まれます。旭山動物園で2021年に生まれたオスの「あさひ」は、生まれたときが170cmで、1年半たった今では3mくらいになっています。


協力・監修:旭川市 旭山動物園

旭川市 旭山動物園
旭川市東旭川町倉沼
TEL. 0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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