【円山動物園だより】身近に暮らす外来生物「アライグマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
札幌
動物園だより
2022.07.11

【円山動物園だより】身近に暮らす外来生物「アライグマ」

目次 [非表示]

円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

アライグマ

ネコ目/アライグマ科

【生息地】
カナダ南部から中米にかけて

円山動物園にはメス1頭がいます。

身近に暮らす外来生物

アライグマは、カナダ南部から中米にかけて生息し、手先が器用で食べ物をつかんだり、木に登ったりすることが得意です。

前足で水中のえさを探る姿が、手を洗っているように見えることから名付けられました。目があまり良くないため、食べ物かどうかを水につけて確認しているようですが、はっきりしたことは分かっていません。雑食性で、小型のほ乳類や魚や虫、果物などを食べます。

日本では、ペットとして持ちこまれたものが捨てられたり、にげ出したりして野生化しています。その結果、農作物や希少生物を食べられる農業被害や生態系への影響など、さまざまな問題が起きています。北海道にも多く生息し、スイートコーンが農業被害の4割をしめています。北海道では近年駆除数が急増し、令和2年度には約25,000頭が駆除されました。しかし環境に適応し、一度の出産で3〜7頭も産むため、数が年々増え続けています。

6月に来園したメスの「チャロ」

 

えさは馬肉、オオナゴ、ドッグフードなど

タヌキとのちがいは?

6月に、円山動物園にメス1頭が来園しました。共和町で捕獲された、生後1~2カ月の赤ちゃんです。大きくなると狂暴になり、人になつくことはありません。タヌキと似ていますが、アライグマの足は白っぽく、しっぽには黒い横縞、耳には白いふち取り、眉間に縦の黒いラインがあります。

もともとは日本には生息しないアライグマは、人が捨てたり、にがしたりしなければ増えることもなく、大量に駆除されることはありませんでした。私たちにできることは何かを、ぜひ考えてみてください。

物をしっかりつかめる器用な手先

 

まるやまニュース

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期間:7/16(土)~7/31(日)

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教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

いつ飼育員になろうと決めたの?

答え

円山動物園の飼育員は、小学生のころに「飼育員になろう!」と決めた人が多いです。動物が好き、いろいろな動物を飼ってみたい、野生生物の保全に興味があったなど、なりたいと思った理由はさまざまです。円山動物園の飼育員になるには試験があるので、大学や専門学校で動物のことだけでなく、いろいろな分野のことをたくさん勉強してきたようです。


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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