【埼玉県こども動物自然公園だより】穴ほりが得意!巣穴づくりのプロ「ビスカチャ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2022.07.11

【埼玉県こども動物自然公園だより】穴ほりが得意!巣穴づくりのプロ「ビスカチャ」

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ビスカチャ

学名:Lagostomus maximus
げっ歯目チンチラ科
生息地:南米(アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ)

ビスカチャ展示室にミストを設置

「サポーター募金2021」の寄附金を活用し、ビスカチャ展示室に湿度調整のためのミスト装置が設置されました(黄色部分)。

ビスカチャはこんな動物

みなさん、ビスカチャをご存じですか?南米にすむチンチラの仲間で、顔の黒い模様が特徴的です。大きさはウサギに似ていますが、仕草はチンチラそのものです。夜間は活発に活動し、昼間は巣穴周囲で日光浴などを行います。

さて今回は、そんなビスカチャの主要な行動を3つ紹介していきます。1つ目は「ほる」行動。野生では土をほり、巣穴を作ります。展示場では、飼育係が展示場の土をほり返し、砂山を作っています。すると、前足を器用に使ってどんどんほっていき、さらに後足を使い勢いよく土をけり上げます。

2つ目は「かじる」行動。ビスカチャは歯が大きいため、飼育下では定期的に太い木を入れてかじらせています。今までカシ、コナラ、サクラ等を試したところ、サクラの木が一番好みのようです。


サクラの木をかじる

豊富な手段で以心伝心

3つ目は「伝える」行動。ビスカチャはコミュニケーション能力が高く、群れの仲間と情報交換を行います。手段は、声、毛づくろい、はいせつ物などいろいろあり、例えば、現在当園にいる2頭を観察すると、ビスカチャのオスが毛づくろいをしてほしい体の場所をメスに伝え、メスが毛づくろいをします。終わると今度は交代し、これをたくさんくり返します。以心伝心しているのがよく分かりますね。なんともほほえましい姿を、みなさんもぜひ見に来てください。


寄りそってねている

こども動物自然公園ニュース

オグロプレーリードッグの赤ちゃんがお目見え

4月23日(土)にオグロプレーリードッグの赤ちゃんが巣穴から出てきました。赤ちゃんは巣穴の中で生まれ、授乳して、ある程度大きくなってから巣穴の外に出てきます。そのころはもう自力でえさを食べ始めている時期です。現在、カラスなどにねらわれないように放飼場の上にあみを張っています。ぜひ会いに来てくださいね。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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