【アクアマリンふくしまだより】意外と食いしんぼう?羽ばたくように泳ぐ「カラスエイ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福島
動物園だより
2022.07.11

【アクアマリンふくしまだより】意外と食いしんぼう?羽ばたくように泳ぐ「カラスエイ」

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カラスエイ

学名:Pteroplatytrygon violacea
トビエイ目 アカエイ科
生息地:世界中の温帯から熱帯の外洋域

カラスという名前のとおり、背中は黒色。腹側もこい灰色をしています。

外洋の「真っ黒なエイ」

同じアカエイ科のエイが主に沿岸の海底で生活をするのに対し、カラスエイは水深100mの海中を羽ばたくように泳ぎ回っています。体の幅は約80㎝まで成長し、尾の付け根にはするどい毒針があります。

館内の水槽では、イカなどのえさを投げ入れると、泳ぎながらお腹を水面に向け、胸びれでじょうずにかかえこみ口元まで運んで食べるという、他のエイには見られない変わった行動を見ることができます。

えさの時間になると水面まで上がって来て、「えさをくれー」とひっくりかえって待っている姿もときどき見ることができます。


はんしょく行動のため、オスがメスにかみついて体を固定する様子

オス、メスが 見分けられる

魚の場合、外見からはオスとメスのちがいが分かりにくいことが多いのですが、サメやエイの仲間はお腹側を見るとすぐに分かります。オスには腹びれの一部が変化した2本の棒状のクラスパー(交接器)があるからです。

館内の水槽内では、はんしょく行動(オスがメスの胸びれにかみついて体を固定させ、クラスパーをメスの総排泄孔に入れて交接する)が見られ、2~4カ月後には体長20㎝ほどの赤ちゃん(4~13びき)が生まれます。

エイの水槽に来たときには、泳いでいるエイがオスなのかメスなのか、体のちがいをよく観察してみてくださいね。


オスには生まれたときから2本のクラスパーがあります

アクアマリンニュース

七夕まつり

アクアマリンふくしまで展示している生き物たちをモチーフにした七夕かざりを展示します。ゴマフアザラシやナメダンゴなどのかわいらしい生き物や、オリジナルキャラクターの権兵衛など、水族館ならではの季節の展示をお楽しみください。


写真提供:アクアマリンふくしま

アクアマリンふくしま【ふくしま海洋科学館】
〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
TEL 0246-73-2525
https://www.aquamarine.or.jp/

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