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「環境に配慮するなら、なんで紙に印刷して配るんだろう」
「紙を使わずに電子データの方がエコなんじゃないかな」
今回は、そんな疑問にお答えします。
子どもたちのエコ意識を高めるためには、定期的にエコに関する正しい情報を目にする機会が必要です。そのためには、各学校で月に1回「エコチル」を配布することが一番確実な手段だと考えています。「エコチル電子版」など電子化も進めていますが、電子データだけではたくさんの子どもたちに情報を伝えることはできません。また、IT化が進む中でも、日本の紙や活字文化を後世につなげていくことも大切だと考えています。「エコチル」はこれからも紙媒体である必要があるのです。
デジタル化が進む中で、紙媒体を発行する理由
2024年4月に「デジタル化が進む中でも、エコチルの紙媒体発行は必要ですか?」という読者アンケート調査を行った結果、84.8%の親子が「紙媒体が必要」と回答しました。PCやスマホなどデジタルツールが一般化するなかで、紙媒体は子どもの深い理解につながり、親子のコミュニケーションを活性化できるとの声が多数。紙媒体に触れることで読書機会増加に対する期待も大きく、子どもの活字慣れや読書促進、環境教育の理解促進につながっています。
紙を使うことは森林破壊につながるの?
エコチルの読者アンケートで、「紙を作るために木を切ることが、森林破壊につながるのでは」といった声が届くことがあります。もちろん紙の主な原料は木なのですが、日本国内外の製紙工場では、持続可能な森林経営を行い、その森林から得られる木材のみを使用している場合がほとんどです。枯渇する恐れのある化石燃料を使うよりも、再生可能な森林を活用した方が、持続可能な社会の実現へつながります。
紙は、原生林の立派な木を伐採して作られているわけではありません。しかも、紙は自然界で分解される地球環境に優しい素材です。さらにリサイクルをすることで有効活用が可能な、とても優秀な素材なのです。
読み終わった「エコチル」は、どうすればいいのだろう?
新聞紙、雑誌、本、段ボール、牛乳パックなど、身の回りには紙でできているものが多くあります。これらは、古紙回収に出すことで、ゴミではなく新たな資源として生まれ変わります。紙はさまざまな用途に再生できるリサイクルの優等生なのです。最近では多くの人が環境やゴミの問題に関心を持ち、だれでも簡単に行うことができるエコ活動として古紙回収に参加する人が増えてきています。
読み終わったエコチルも大切な資源です。エコチルを読んでエコ意識を高めたら、「古紙回収に出す」というエコ活動をしていきましょう!
紙リサイクルのポイント
家庭での紙リサイクルのポイントは、①捨てない、②分ける(分別)、③出す、④使うです。
1.捨てない
古紙は大切な資源です。エコチルをふくめ、古紙回収に出せるものは残しておきましょう。
2.分ける(分別)
同じ種類ごとに分けることで、リサイクルがうまく回ります。リサイクルできない物もあるから気を付けましょう。
3.出す
地域の資源回収に協力しましょう。みなさんの協力で古紙が集まるときちんと資源になります。
4.使う
生まれ変わった古紙利用製品を使いましょう。使ってこそリサイクルの輪が回ります。
今後も「小学生たちの環境意識の醸成効果は最大に、環境負荷は最低に」という考えのもと、エコチル作りに取り組んでまいります。引き続きご愛読いただけますと幸いです。
「エコチル」を読んでくれている小学生のみなさんへ
・エコチルは、北海道、東京都、横浜市、湘南エリア、相模原市、静岡市、大阪府、長野県の一部の小学生、札幌市内の中高生に配布されているよ。
・エコチルには「エコチル電子版」もあって、ネットを使って記事を読むこともできるよ。
・パソコンやスマートフォンから情報を得ることが多くなってきているけど、エコチルをはじめ新聞や本などの活字から情報を得ることも大切なことだよ。
・読み終わったエコチルは資源回収に出すことで、新しい資源に生まれ変わるよ。
・エコチルで取り上げてほしい企画などがあれば、おたよりをぜひ送ってね。
読み終わったエコチルは資源回収に出しましょう!
エコチルでは、各エリアのエコチル資源回収率を紙面にて掲載しています。
リサイクル回収に参加いただきましたら、ぜひこちらのアンケートにご回答ください。
◇古紙のリサイクルについて、くわしくは、
(公財)古紙再生促進センターHP http://www.prpc.or.jp/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。