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クロカタゾウムシ
学名:Pachyrhynchus infernalis
ゾウムシ科
生息地:沖縄(八重山諸島)
体長は、大きくても1.5cmくらい
かたさの秘密は……
名前の通り、体が黒くて、とてもかたいクロカタゾウムシ。でも、ただ体の表面が、かたいだけではありません。その秘密は、他の多くの昆虫とちがって、左右の前の羽がくっついていて、より強度を高めているのです。その代わり、飛ぶことができません。でも、歩くのは上手です。体長は大きいものでも1・5㎝くらいでとても小さく、ひょこひょことかわいく歩きます。
えさは、昆虫館ではサンゴジュやヤマモモという植物の葉っぱ、リンゴ、ニンジンをあたえています。幼虫のときは、ドングリの中身を食べて育ちます。毎年、秋にクヌギやアベマキなど、大きめのドングリを集めて、幼虫にあたえています。
サンゴジュを食べるクロカタゾウムシ
イベントでは大活躍です
クロカタゾウムシの仲間は、フィリピンを中心に、日本の八重山諸島からオーストラリアにかけて、たくさん生息しています。中には、キラキラとしたドットがらや、しま模様など、まるで宝石のような模様をしているものもいます。
日本に生息するクロカタゾウムシは、黒一色で地味に見えるかもしれません。でも、「歩く鉄アレイ」と呼ばれることもあるんです。ちょっと、かっこよく見えてきませんか? また、体がかたいので、昆虫館のふれあいイベントではさわってもらいやすく、大活躍の昆虫です。
黒一色は地味?
かしはらしニュース
たくさん羽化しました!
アフリカのカナブンの仲間、キンイロヒラズカナブンは、あざやかな黄緑色で、見る角度によって少しずつ色が変化します。昨年、広島の昆虫館から幼虫を分けていただき、その子孫が増えてきました。元気に育っているので、しばらく展示をお楽しみいただけそうです。
写真提供:橿原市昆虫館
橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。