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チンアナゴ
学名:Heteroconger hassi
ウナギ目 アナゴ科
生息地:日本では高知県から琉球列島
半身を砂にうめて海藻のようにゆらゆら。顔だけ出して周囲をうかがう様子も
チンアナゴの ユニークな生態
顔がチンという犬に似ていることからその名前が付きました。巣穴からは20㎝程度しか姿を現さないため体は短く見えますが、全長は約30〜40㎝にもなります。
すみかは、潮の流れが速いサンゴ礁の砂地。コロニー(群れ)を作って生活しています。警戒心が強く、外敵が近づくといっせいに砂の中にかくれます。その砂の中はどうなっているのでしょう?
動くたびにくずれてしまう巣穴では、素早くにげこむことができません。チンアナゴは巣穴を作るとき、尾の先を使って体をくねらせながら真っすぐに穴をほり、体から粘液を出して砂がくずれないように固めているのです。巣穴の深さは自分の体の2倍以上になります。しっかりした巣穴を作り、群れることで監視の目を増やして外敵から身を守っているのです。
キンメモドキやイボヤギなどと同じ水槽で暮らしています
流れに乗っていただきます
チンアナゴは巣穴から体を出し入れしながら、潮の流れに乗ってくる動物性プランクトンを食べます。自分でえさをとりに行くことはせず、流れてくるものをひたすら待つという方法をとるため、群れ全体が同じ方向を向いて体をくねらせている光景が見られます。
水槽の中でゆらぐチンアナゴの姿にいやされつつ、生きていくためのさまざまな戦略にも注目してみてください。
体をくねらせながら、流れてくるえさを食べます
アクアマリンニュース
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写真提供:アクアマリンふくしま
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