【円山動物園だより】とてもかしこくて手先が器用な「コモンリスザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
札幌
動物園だより
2022.06.13

【円山動物園だより】とてもかしこくて手先が器用な「コモンリスザル」

目次 [非表示]

円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

今月は…『コモンリスザル』
霊長目/オマキザル科
【生息地】南アメリカのコロンビアからパラグアイの熱帯雨林

円山動物園にはオス2頭とメス11頭がいます。

リスのように小さなサル

コモンリスザルは、小さな体と毛の色がリスに似ていることから、その名が付きました。口の周りは黒っぽく、手足は黄色、クリクリした丸い目と長いしっぽが特徴です。地上にはめったに下りることはなく、木の上でも素早く移動するのに、長いしっぽがバランスを取る役目をします。果実や葉、木の実、昆虫、小鳥などを食べます。

10~40頭の群れで暮らし、そのうちオスは2~5頭ほどです。ときには100~200頭の群れを作ることもあり、メス同士が協力して子育てをしたり、危険を感じると鳴いて伝えたりと、コミュニケーションを取っています。

約30~40cmもある長いしっぽ

かしこくて手先が器用

円山動物園では食べる時間を長くするため、大小の穴を開けたペットボトルに、好物のミルワームという小さな生きた虫とヒマワリの種を入れて、ロープにつるしています。コモンリスザルは、ペットボトルをかたむけたり、穴に指を入れたり、自分自身が逆さになったりしながら、とても器用に穴からえさを取り出します。小さな手足ですが指は長く、しっかりとロープやえさをつかめます。

考えながらえさを取り出しているところ

大好きなブドウは、皮だけをつまんで中のあまい果汁だけを吸うなど、ちょっとぜいたくな食べ方をしているときも。その他、リンゴやキウイ、バナナ、イモ類、セロリ、レタス、ピーマン、ゆで玉子などもあたえていますが、果物やセロリ、ピーマンなど特に好きな物から選んで食べています。午前中にえさをあたえるので、じっくり観察してみてくださいね。

ロープの上でひと休み?!

まるやまニュース

秋元市長と語る!『サッポロスマイルトーク』

札幌市民と秋元市長のトークイベント『サッポロスマイルトーク』を開催。「動物園から考える札幌の未来」をテーマに、札幌市動物園条例などについて語り合うよ。当日は、YouTubeでもライブ配信を予定しているので、ぜひチェックしてね!

日時:6/25(土)14:00~
場所:円山動物園 科学館ホール
※高校生以上の方は動物園の入園料が別途かかります。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

ネコのように、キリンやシカ、オオカミも春や秋に毛が生え変わるの?

答え

ネコの毛が生え変わるのは夏の暑さや冬の寒さに備えるためで、季節的な毛の生え変わりを換毛といいます。シカやオオカミにも換毛はあり、夏はほっそり、冬は長い毛でおおわれてふっくらと見えます。一方、キリンのように換毛がなく一年中同じような毛並みの動物もいます。一度にたくさんの毛がぬけることはなく、少しずつぬけたり生えたりをくり返します。

 


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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