【日立市かみね動物園だより】日本の陸上動物の中で、最大の動物「エゾヒグマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2022.05.09

【日立市かみね動物園だより】日本の陸上動物の中で、最大の動物「エゾヒグマ」

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エゾヒグマ

学名:Ursus arctos yesoensis
食肉目 クマ科
生息地:北海道の森林および原野

 

日本の陸上動物の中では、最大の動物です。体長2mをこえたり、体重500kgをこえたりするエゾヒグマもいます。

植物も動物も食べる雑食

かみね動物園では、メス2頭を飼育しています。エゾヒグマは繁殖期と子育て期以外は単独行動をしますが、2頭は生まれてからずっといっしょなので、とても仲良くしています。

エゾヒグマは、雑食です。木の実やフキ、セリなど植物性のものから、鳥類や昆虫、魚類、ザリガニなどの水辺の生き物、シカとその死肉といった動物性のものまで、幅広く食べます。サケやマスを食べるのは、実は知床半島の一部だけで、北海道の多くの地域ではあまり食べません。


仲良く昼寝(左アイ、右エリコ)

 

エゾヒグマの暮らす場所が少なくなってきている

とても広い行動圏を持っていることも特徴です。北海道大学の研究調査によると、大人のオスは1年間で、最大495㎢の範囲を移動したという報告があります。これは、茨城県霞ヶ浦の約2倍の広さです。

広い行動圏を持つために、森の開発などで、エゾヒグマの生息する環境が、人間の暮らす環境と重なってきています。農作物を荒らしたり人へ被害をあたえたりすることがあるため、捕殺されることが増えているのです。

エゾヒグマの未来を守るために、私たちの意識を改善することが必要です。生息地の自然環境を守り、捕殺をさけて共に生きるための取り組みが、さらに大切になってきます。


イベントでサケを食べるアイ

 

日立市かみね動物園ニュース

チンパンジーの森をつくろう

今回で13回目をむかえる植樹祭「チンパンジーの森をつくろう」を開催します。参加者のみなさんに持参していただいた苗木を植樹してもらい、チンパンジーの運動場を緑いっぱいにしていくイベントです。チンパンジーがより豊かな暮らしのできる環境を、いっしょに作りませんか。開催は、5月28日(土)です。


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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